英格ランド銀行の目標レベルに初めて近づいた英国のインフレ率、発表されたデータにより、金融緩和が期待される。
データによると、2024年5月までのイギリス消費者物価指数(CPI)は前年同期比2.0%上昇し、予想通りで、4月の2.3%から低下し、2021年7月以来の最も遅い上昇率となった。
月次では、前月のCPIは0.3%上昇し、予想の0.4%を下回り、先月の上昇率とも一致した。
国立統計局によると、食品価格の下落が月間変動の最大の下落要因であり、今年は価格が下落し、昨年同期には上昇していた。一方、最大の上昇要因は自動車燃料価格であり、今年はわずかに上昇し、昨年同期には下落していた。
変動が大きい食品、エネルギー、アルコール、たばこの価格を除いたコアインフレ率は3.9%から3.5%に低下し、これも予想通りであった。
これは、先週発表されたアメリカの緩やかなデータに続き、世界的にインフレが減速していることを示している。英国は2022年10月にインフレ率が11.1%のピークに達し、1981年以来の最高水準であったが、持続的な高インフレの期間が終わった。
今回のデータ発表は、英格ランド銀行の最新の金利決定を前にしており、市場では金利が一時的に据え置かれると一般に予想されている。
英格ランド銀行は2021年12月以来、金利を段階的に引き上げ、最高5.25%に達し、インフレ率を2%の目標水準に引き下げようとしている。