日本の6月の輸出は7ヶ月連続で増加したが、増加率は昨年末以来の最低水準に鈍化した。木曜日のデータによれば、中国経済の減速が貿易に依存する日本経済に与える影響への懸念が浮き彫りになった。
輸出の鈍化は、強い外需が国内消費の低迷を補うと期待する政策立案者の希望を打ち砕く可能性がある。日本経済は第1四半期の予想外の急激な縮小から回復すると見込まれている。
日本財務省(MOF)のデータによれば、6月の日本の輸出は前年同月比で5.4%増加し、ロイター調査で経済学者が予測した6.4%を下回り、5月の13.5%の増加率からさらに低下した。
弱い円が38年ぶりの低水準に下落し、輸出の価値を押し上げたにもかかわらず、6月の輸出量は6.2%減少した。
「円安の後押しだけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、中国のいずれも輸出を支えるほど強い成長は期待できない」と農林中金総研のチーフエコノミスト南武志氏は述べ、「世界には輸出成長のエンジンがない」と指摘した。
目的地別に見れば、6月の対中国輸出額は前年比7.2%増加し、主にチップ製造設備の需要によるものだが、5月の17.8%の増加率から鈍化した。
日本の同盟国で主要市場である米国への出荷量は前年比11%増加し、欧州連合(EU)向けの輸出は13.4%減少した。