最近、テスラの内部で新たにメモがリークされました。そのメモには、最高経営責任者 (CEO)であるイーロン・マスクが、車の配送前に「全自動運転」(FSD)システムをインストールしデモンストレーションを行い、顧客を連れてFSD機能を使用した「短距離試乗」を実施するよう従業員に求める内容が記されています。これは、ユーザーにこのシステムを啓蒙し普及させる試みです。
注目すべきは、この推進が提案ではなく要求であることです。つまり、顧客やサービススタッフの意向に関わらず、配送前にこのプロセスを実施しなければならないということです。これは、強制的に視聴させる「広告」と言えますが、メモには、もし顧客が試乗を拒否した場合やサービススタッフがこのサービスを提供しなかった場合の後の対応についての詳細は記載されていません。
FSDシステムを推進するため、マスクは尽力を尽くしています。彼は自身のソーシャルメディアプラットフォームX上で公に、FSDをサポートするテスラ車種に対して1ヶ月間の無料FSDサービスを提供すると約束し、「人間の運転よりも10倍安全」とされるこの運転システムを広めることを約束しました。
さらに、マスクはFSDシステムに長期にわたる更新とメンテナンスを約束し、2週間ごとに3つの重要な更新を含むFSDの更新をリリースすると発表しましたが、これが3つのパッチなのか、1つのパッチに3つの重要な内容が含まれるのか、また「重要な更新」とは何かについては具体的には明らかにしていません。
全自動運転システムの推進に際して、マスクは本当に頭を悩ませています。彼が本当に顧客の安全を心配しているのか?それともそうではないかもしれません。なぜなら、FSDシステムは無料で提供されるわけではなく、ユーザーはそれを購入するか、月額プランでの購入を求められることになるからです。公開された情報によると、この機能の価格は1万5000ドルで、プランは月額199ドルと99ドルの2種類があります。
FSDシステムから、マスクがテスラに対して持っている計画を見ることができます。車の販売はただのスタートで、その後にはさらに多くのバリューアッドサービスや追加サービスなどがあります。これは一部のユーザーが懸念していることでもあります。つまり、テスラが他の一部のメーカーと同様、機能の一部を意図的に抑制し、顧客に半完成品を販売し、その後はほぼ強制的に各種バリューアッドサービスを「提供」することになるのではないかということです。