金に関する側面:
昨日(6月18日)、ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は、米国経済が正しい方向に向かっていると述べ、インフレ圧力が緩和する中で、金利は今後数年にわたって段階的に引き下げられるだろうが、連邦準備制度理事会が利下げを開始する時期についての予測は拒否した。また、連邦準備制度理事会の最重要課題はインフレを2%に戻すことであると再確認した。
連邦準備制度理事会のバーキン氏は、昨年からデータは変動しやすく、政策の見通しは不明確であると述べた。一度利下げしてその後金利を据え置くことが合理的であり、常に柔軟な態度を保つべきだとしている。
まとめると、連邦準備制度理事会は利下げ問題に関して慎重な姿勢を維持しており、市場の予期よりも「タカ派」的であることが目立つ。これによって利下げの期待が抑えられ、金には不利となっている。
技術面:金は2295ドルから2341ドルの範囲で一週間以上推移しており、この「短期的なバランス」は近日中に破れる可能性がある。上方で2341ドルを突破すれば2360ドルを目指す展開となり、下方で2300ドルを割り込めば2280ドルが見込まれる。
原油に関する側面:
今月のOPEC+会議の後、市場はOPEC+が今後生産量を増加させると予測し、油価は大幅に下落した。しかしOPEC+が再度、市場状況に基づいて今年の第4四半期からの生産量増加計画を一時停止または取り消すことを保証すると、油価はV字回復して持続的に上昇した。
一方、OPECとEIAの両月報は今年のグローバルな原油需要予測を上方修正し、市場の信頼を高めた。同時に、投資家は中東でのより広範な戦争の勃発を懸念しており、イスラエル軍はレバノンのヒズボラがイスラエルに対する越境砲撃を強化していると発表し、衝突が深刻にエスカレートする可能性があるとしている。
技術面:原油は過去2週間にわたって上昇を続けており、現在までに先月の変動範囲を突破して更に上昇する可能性が大きい。日中では80.60ドルのサポートに注目し、上方では82.50ドルを目指す展開となる。
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