黄金方面：昨夜、金は小幅反発し、形態は上昇を維持していますが、力強さには限りがあります。多方面からのプレッシャーは完全には解消されておらず、短期的には依然として慎重を要します。世界経済が新たなステージに入る可能性がある中で、金は依然として希少な価値ある資産の一つです。
世界銀行の最新の「世界経済見通し」によれば、今年の世界の実質GDPは2.6%増加し、1月の予測の2.4%から0.2ポイント上昇しましたが、2021年の6.3%、および2022年の2.6%には届いていません。経済成長は明らかに鈍化しています。
IMFの予測によれば、2024年の世界全体のインフレ率は5.8%に低下し、2025年には約4.4%となる見込みです。つまり、世界経済は低成長・高インフレの状態が続く可能性があります。このような状況下で、投資家が手に入れるべき資産は非常に限られており、リスク回避とインフレ対策の面で金は依然として大きな魅力を持ち続けます。
技術面：金の日足は陽線の十字星を形成し、多方の反抗が有効です。4時間足の周期構造が完了する可能性が高いですが、上方のプレッシャーも無視できません。短期的には上方の2323ドルラインのプレッシャーに注目する必要があります。
原油方面：昨夜、原油価格は全体として揺れ動く展開でしたが、形態は上昇を維持し、上昇の力強さも弱くはありません。短期的には依然として高値更新の可能性があります。しかし、現在の経済状況を鑑みると、世界の原油需要の見通しは依然として大きな課題に直面しています。
世界銀行は、世界経済が低速レーンに陥る可能性があると警告しています。今後3年間で、世界の中央銀行の金利水準は2000年から2019年の平均金利水準の3倍にもなり、同時に債務問題や貿易の縮小などの問題にも直面しています。世界経済は非常に大きな課題に直面しており、成長率が鈍化する可能性が高いです。
主要経済国の経済見通しもあまり明るくありません。日本の今年の経済成長率は0.7%にとどまり、ユーロ圏も依然として泥沼に苦しんでおり、今年の経済成長率の予測はわずか0.7%です。アメリカの経済成長率はやや良好ですが、それでも2.5%に過ぎず、2023年と同水準です。経済見通しが暗い中、世界の原油需要の見通しも依然として大きな課題に直面しています。
技術面：原油の日足は二連陽を形成しましたが、長期移動平均線の圧力に直面しています。1時間足の周期高値は、上昇中継形態を形成する可能性が高いです。短期的には77.40ドルラインのサポートに注目する必要があります。
