黒海地域の状況に対する懸念が高まる中、シカゴ小麦先物は金曜日も上昇を続け、市場の焦点はロシアとウクライナの紛争のさらなるエスカレーションに集中しています。小麦の先物価格は1ブッシェル当たり5.89-1/2ドルに達し、木曜日に触れた2ヶ月ぶりの高値である5.91-3/4ドルに迫っています。ウクライナがロシアの穀物船攻撃を非難しているにもかかわらず、市場の反応は穏やかですが、地政学的な不確実性が引き続き価格を支えています。
一方、米国農務省が予想外にトウモロコシの生産予測を引き上げたにもかかわらず、トウモロコシの先物価格は3日連続で上昇し、1ブッシェル当たり4.09-3/4ドルに達しました。南米の干ばつがトウモロコシと大豆市場に追加の支援を提供しています。ブラジルの主要な大豆生産地域の干ばつが過去30年間で最低の土壌湿度レベルを記録し、世界の穀物価格をさらに押し上げる可能性があります。