黄金方面:
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は昨日(7月2日)、ユーロ圏の雇用市場が依然として強力であるため、現在ユーロ圏のインフレリスクが過ぎ去ったという十分な証拠はなく、現時点で勝利を宣言するのは時期尚早だと述べました。ラガルド総裁のこの発言は、欧州中央銀行が今月利下げを一時停止するとの市場の予想を強めました。
同日、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はブリュッセルの欧州中央銀行本部で開催された中央銀行フォーラムで、FRBはインフレ対策で大きな進展を遂げたが、さらに多くの「良好なデータ」を見る必要があると述べました。FRBが政策金利の引き下げを決定する前に、より多くの確信を得る必要があり、過早または過遅な行動のリスクを十分に認識していると述べました。
パウエル議長は再び同様の見解を示し、FRBの利下げは難しいことを示唆しました。
テクニカル面:過去3取引日の金価格は非常に小さな値動きに入り、短期的な方向が間もなく現れることを意味しています。技術指標も「発動待ち」の状態です。操作としては、短期的な方向が確立した後に追随することをお勧めします。例えば、2334ドルを有効に突破した場合は買いを進めることが考えられます。
原油方面:
海運大手のマースクは最近、今後数か月間は海運会社にとって依然として挑戦的な月が続くと述べ、紅海を経由するコンテナ輸送の困難は少なくとも今年第3四半期まで続くとしています。以前にマースクも紅海危機について「予測」していましたが、問題の核心は、フーシ派武装勢力が紅海航路を封鎖していることであり、いつ再開されるのかは誰も知りません。
サウジアラビアのエネルギー省は最近、同国の東部州と砂漠の未開拓地で7つの石油・天然ガス鉱床を発見したと発表しました。この重要な発見は、世界最大の原油輸出国としてのサウジアラビアの地位を強固なものにしました。サウジアラビアは世界のエネルギー市場の主要供給国として、その油ガス資源の継続的な発見と開発により、世界のエネルギー供給の安定と成長を促進し続けます。
テクニカル面:原油価格は昨日(7月2日)、一時的に高騰した後に大きく反落し、強い逆方向のK線で取引を終了しました。MACDは零軸の上方で明確な乖離を示しており、短期的な調整は避けられないかもしれません。しかし、全体的な上昇トレンドが完全な形を保っているため、安値での買い入れが引き続き主要な選択肢となっています。
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