市場回顧
注目ニュース
中国市場
1、中国中央銀行、11か月連続で金の備蓄を増加
為替レートの変換や資産価格の変動などの要因により、我が国の8月の外貨準備額は減少したが、金の備蓄は11か月連続で増加した。9月末の中国の金の備蓄は7046万オンスに達し、前月比で84万オンス増加した。昨年11月以来、我が国の金の備蓄は11か月連続で増加しており、過去11か月間で金の備蓄総量は782万オンス増加した。今年の最初の7か月の間に、中国中央銀行は約126トンの金を追加で備蓄し、世界最大の金の買い手となった。
2、不動産の「銀十」で、上海と広州の成交量が倍増
最近、各地で不動産市場を最適化する政策が次々と出され、一定程度で購入者の信頼を高めた。中指研究院が10月7日に発表した販売データによると、不動産市場の「銀十」のスタートは平凡だったが、上海と広州の日平均成約件数は前年同期に比べて倍増した。具体的には、「ダブルホリデー」の期間中、上海と広州の成約件数はそれぞれ12.3万平方メートルと15.7万平方メートルに達し、159%と129%の増加となった。
3、預金競争が香港から内地に波及
この国慶節には、各観光地が人で溢れかえり、人々は非常に高い旅行熱意を示した。しかし、国慶節前から、別の種類の「旅行」が非常に盛んだった。それは特殊な貯金方法である。多くの内地の人々が、当日往復で香港に赴き、お金を預けに行った。6月初頭には、四大銀行の5年定期預金の金利が15ベーシスポイント下がり2.5%になり、9月にはさらに2.25%に下がった。一方で、香港金融管理局は2022年から今年の7月にかけて、基本金利を0.5%から5.75%に上げ、2007年以来の最高水準に達した。
海外市場
1、イスラエルが戦時状態に入ると宣言
央視新聞アプリの報道によると、イスラエルの救急組織「レッド・デビッド・シールド」の最新情報によると、7日の早朝のロケット攻撃でイスラエルは1人が死亡、16人が負傷し、そのうち2人は重傷を負った。同時に、イスラエル国防軍は戦時状態に入ったと声明を発表した。声明では、今回の攻撃の全責任と結果は、パレスチナのイスラム抵抗運動(ハマス)が負うことになると指摘されている。
2、日本、世界の資産運用大手に「勧誘」
日本政府にとって、世界からの関心を維持する窓口の時間は限られている。もし米日の利差が縮小する場合、投資家の日本への関心は徐々に失われ、十分な外部資金を魅了できなければ、日本は経済成長と市場の繁栄を実現する最後の機会を逃すかもしれない。岸田文雄首相は、ラウンドテーブルで、ブラックロックなどの資産運用大手に「日本の未来」への投資を呼びかけた。
3、EU、英国製電気自動車への関税徴収を1年延期する案を検討
英国のブレグジット協定の実施を担当するEU委員会の副委員長Maros Sefcovicはメディアに対し、EUが英国から輸入される電気自動車に対する関税の徴収を1年間延期する計画を検討していると述べた。Sefcovicによると、EUは「ヨーロッパ製」に関する規定を柔軟に解釈し、自動車メーカーがバッテリーの調達をアジアからヨーロッパに移行するためにより多くの時間を持てるようにする。EU委員会は、いわゆる「原産地規定」に基づいて、何がヨーロッパの製品であるかを再定義したいと考えている。
4、テスラが米国でのModel 3とModel Yの価格を下げる
第3四半期の納車量がアナリストの予想を下回った影響で、テスラは再び、米国でのModel 3およびModel Yの一部のモデルの価格を下げると発表した。その中で、スタンダード版Model 3の価格は以前の4.024万ドルから3.899万ドルに、ロングレンジ版は4.724万ドルから4.599万ドルに、パフォーマンス版は5.324万ドルから5.099万ドルにそれぞれ下がった。同様に、テスラModel Yのパフォーマンス版は5.449万ドルから5.249万ドルに、ロングレンジ版は5.049万ドルから4.849万ドルに下がった。
来週の注目
来週、投資家はユーロ圏Sentix投資家信頼指数、ドイツの工業生産およびCPI、中国のマネーサプライおよび貿易経常収支、英国の工業生産および貿易経常収支、アメリカのPPI、CPI、新規失業保険申請件数、APIおよびEIA原油在庫、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)など、重要なデータに注目する必要がある。それ以外にも、パレスチナとイスラエルの状況や、ダラス連邦準備銀行のローガン総裁の講演など、リスクイベントにも注意が必要である。