米連準は水曜日に金利を据え置いたが、意外にもタカ派の立場を明らかにし、今年の利下げは1回のみと予想されると発表した。というのも、インフレ予測が以前の予測より高いためである。
連邦公開市場委員会(FOMC)は、基準金利を5.25%から5.5%の範囲内に維持した。
今回の据え置き決定は8回連続となるが、米連準のメンバーは今年必要な利下げの回数が減少すると考えている。
米連準のメンバーは今、今年の基準金利が5.1%に下がると予測しており、これは2024年には1回の利下げしか行われないことを示している。3月の予測では3回の利下げが見込まれていた。2025年には金利が4.1%に下がると予測されており、これは以前の予測である3.9%よりも高い。また、最終的には2026年に3.1%に下がると予測されている。
この利下げの見通しに全ての委員が賛同しているわけではなく、4人の委員は今年の利下げに反対している。
Jefferiesのエコノミストは、水曜日の決定後に次のように述べた。「米連準の経済予測概要(SEP)の変化は私たちの予想よりもタカ派だった。」
メンバーが長期的に政策が制限的であることを懸念していることを示すために、米連準は中立金利の予測を2.6%から2.8%に引き上げた。中立金利とは、経済成長を刺激も制限もしない金利のことである。
第1四半期の一連の予想を上回るインフレデータを受けて、米連準はインフレ予測を引き上げ、今年の利下げ予測を減少させた。
米連準が好むインフレ指標であるコア個人消費支出価格指数(PCE)は、2024年に2.8%と予測されており、以前の予測である2.6%を上回っている。2025年のインフレは2.3%と予測され、これも以前の2.2%より高い。
インフレ予測がより固執しているにもかかわらず、中央銀行メンバーは経済成長予測を引き上げておらず、国内総生産(GDP)の今年の予測は2.1%、来年は2%で変わらない。