最近、国連の石油データベース(JODI)が最新のデータ一連を発表しました。この中には、サウジアラビアの原油生産量のデータも含まれており、2月のサウジアラビアの原油生産量が前月比で5万5千バレル増加し、7ヶ月ぶりの最高値である日産901万バレルに達し、0.61%の増加率を示しました。
原油輸出量も原油生産量と同様に増加が始まり、最新データによると、2月のサウジアラビアの原油輸出量は過去3ヶ月で最高値の日産632万バレルに上昇し、月次で0.32%の増加率となりました。
4月初め、複数の要因が複合的に作用し、半年ぶりの高値に油価が達したにもかかわらず、OPECとそのパートナーであるOPEC+は、現行の生産量と政策を維持する選択をしました。以前からの減産の約束や目標は継続されます。
サウジアラビアは2023年7月から自主的に減産を行っており、減産量は日産100万バレルです。サウジアラビアはOPEC+と協力して、国際石油市場の安定とバランスを維持する意向を示しており、そのためサウジアラビアの原油生産量は約日産900万バレルに制限されています。
しかし、最近になってサウジアラビアの政策が変わり始めたようです。3月にサウジアラビアのエネルギー省は、市場の安定を維持するために、追加の減産量を市場状況に応じて段階的に回復させると公表しました。これは、OPECの減産規定やリソースの減少により、サウジアラビアの原油生産量が前年同期に比べて大幅に低下していたためです。
原油生産量だけでなく、サウジアラビアの精油所の生産量も半年ぶりの高点に急上昇しており、これにはガソリンやディーゼル、燃料油などの原油加工品の数量が主な要因です。2月の精油所の生産量は前月比で約10%増の日産268万バレルに達しました。