DAX指数とは何か
DAX指数(Dax Stock Index)は、ドイツのフランクフルト証券取引所に上場している時価総額が最大の30社によって構成される時価総額加重指数です。この指数はドイツ取引所グループ(Deutsche Börse Group)によって提供されており、イギリスのFTSEと並ぶ重要な株価指数であり、世界の証券市場においても重要な指数の一つです。
DAX指数の30社は、ドイツ経済の中心を成す企業であり、産業、金融、テクノロジー、サービス業などの分野を含みます。この指数の変動は、ドイツ株式市場全体の動向や、ドイツおよびヨーロッパ経済の潜在的なパフォーマンスを反映しています。DAX指数は、世界中の投資家やアナリストが注目する重要な指標であり、国際的な投資家にとってドイツ株式市場への投資の重要な参考資料です。
DAX指数の歴史
DAX指数の歴史は1988年7月に遡ります。その時にドイツのフランクフルト証券取引所がこの指数を導入し、基準点を1,000ポイントとしました。以下はDAX指数の重要な歴史的出来事です。
- 1988年7月1日:DAX指数が正式に発表され、ドイツの最大30社で構成されました。
- 1990年:東ドイツと西ドイツの統一後、東ドイツの一部企業がDAX指数に組み入れられました。
- 2000年:インターネットバブルの繁栄により、DAX指数は歴史的高値の8,105.69に達しました。
- 2003年:世界的な経済低迷と株式市場の崩壊により、DAX指数は約2,200ポイントまで下落しました。
- 2007年:DAX指数は再び歴史的高値の8,152.73ポイントを記録しました。
- 2008年:アメリカのサブプライムローン危機と世界金融危機の影響を受け、DAX指数は再び4,810.20ポイントまで大きく下落しました。
- 2015年:DAX指数が初めて12,000ポイントの大台を突破しました。
- 2023年:2023年7月24日時点で、DAX指数は再び歴史的高値の16,427.42ポイントを更新しました。
DAX指数の構成銘柄
DAX指数の構成銘柄は毎季度ごとに調整されます。2021年9月時点で、DAX指数は以下の30社で構成されています。
- アディダス(Adidas AG、スポーツ用品)
- アリアンツ(Allianz SE、保険)
- BASF(BASF SE、化学)
- バイエル(Bayer AG、医薬)
- シーメンスエナジー(Siemens Energy AG、エネルギー)
- BMW(Bayerische Motoren Werke AG、自動車製造)
- コンチネンタル(Continental AG、輸送機器製造)
- コヴェストロ(Covestro AG、高分子材料)
- ダイムラー(Daimler AG、自動車製造)
- ドイツ銀行(Deutsche Bank AG、金融)
- ドイツ取引所(Deutsche Börse AG、金融)
- ドイツ郵便(Deutsche Post AG、物流)
- ドイツテレコム(Deutsche Telekom AG、通信)
- ドイツ住宅(Deutsche Wohnen SE、不動産)
- E.ON (E.ON AG、エネルギー)
- フレゼニウス(Fresenius SE、ヘルスケア、病院)
- フレゼニウス・メディカルケア(Fresenius Medical Care AG & Co. KGaA、透析製品とサービス、Fresenius SEの子会社)
- ヘンケル(Henkel、化学)
- インフィニオン(Infineon Technologies AG、半導体製造)
- リンデ(Linde AG、化学)
- メルク(Merck KGaA、化学・製薬)
- MTUエアロエンジンズ(MTU Aero Engines AG、航空エンジン製造)
- メトロ(Metro AG、小売)
- ミュンヘン再保険(Münchener Rückversicherungs-Ges. AG、保険)
- RWE(RWE AG、エネルギー)
- SAP(SAP AG、企業管理ソフトウェア・ソリューション提供)
- シーメンス(Siemens AG、電機製造)
- フォルクスワーゲン(Volkswagen AG、自動車製造)
- ヴォノビア(Vonovia SE、不動産)
- デリバリーヒーロー(Delivery Hero SE、インターネット注文サービス)