分手線とは?
分手線(Separating Lines)は、ローソク足チャートに現れる継続パターンの一種で、色が反対の2本のローソク足から構成され、両方のローソク足は同じ始値を持つことが特徴です。分手線は上昇分手線と下落分手線の2つのケースに分けられます。
上昇分手線:
- 形態:最初の1本が陰線で、その後に陽線が続く。
- 特征:最初の陰線の始値が前日の陰線の始値と同じか近い値を持ち、2番目の陽線の終値が前日の終値より高い。
- 意義:上昇分手線は強気が依然として市場を支配していることを示し、上昇トレンドが継続する可能性を示唆します。
下落分手線:
- 形態:最初の1本が陽線で、その後に陰線が続く。
- 特征:最初の陽線の始値が前日の陽線の始値と同じか近い値を持ち、2番目の陰線の終値が前日の終値より低い。
- 意義:下落分手線は弱気が依然として市場を支配していることを示し、下落トレンドが継続する可能性を示唆します。
分手線の強度に影響する要因:
分手線の出現はトレンドの継続を示唆するもので、反転を意味するものではありません。その強度は複数の要因によって決まり、以下の点に影響されます:
- トレンドが継続する期間が長ければ長いほど、分手線の強度は強くなります。
- 2本のローソク足の実体が長ければ長いほど、分手線の強度は強くなります。
- 最初のローソク足の出来高が小さく、2番目のローソク足の出来高が大きいほど、分手線の強度は強くなります。
- 分手線が重要な技術的ブレイクポイントやサポート・レジスタンスの位置で出現した場合、その強度は強くなります。
- 最初のローソク足が緩やかな上昇または下落で、2番目のローソク足が急速な上昇または下落である場合、分手線の強度は強くなります。
分手線と併用できる技術指標は何ですか?
分手線自体は継続パターンの一つですが、他の技術指標と組み合わせることでより包括的な市場分析が可能になります。以下は分手線と併用できる一般的な技術指標です:
- 移動平均線(Moving Average, MA):移動平均線は価格変動を平滑化し、トレンドの方向を確認するのに役立ちます。分手線と併用する際は、分手線が移動平均線のサポートやレジスタンスの位置にあるかどうか、また分手線と移動平均線の関係を観察することが重要です。
- 相対強弱指標(Relative Strength Index, RSI):RSIは市場の過買いや過売りの状態を判断し、価格の反転の可能性を示します。分手線と併用する際は、分手線の位置がRSI指標の過買いまたは過売りエリアに一致するかどうか、またRSI指標が乖離現象を示しているかどうかを観察します。
- ストキャスティクス(Stochastic Oscillator, KDJ):KDJ指標は価格の過買いや過売りの状態やトレンドの転換点を判断するのに役立ちます。分手線と併用する際は、分手線の位置がKDJ指標の過買いまたは過売りエリアに一致するかどうか、またKDJ指標が乖離現象を示しているかどうかを観察します。
- 平均真の範囲指標(Average True Range, ATR):ATR指標は価格変動の幅やトレンドの強度を測定します。分手線と併用する際は、分手線が出現したときのATR値を観察し、トレンドの強度や価格のブレイクアウトの可能性を判断します。
- 出来高指標(Volume):出来高は市場の活発さや資金の流入・流出を判断するのに役立ちます。分手線と併用する際は、分手線が現れた時の出来高の変化を観察し、分手線の有効性や市場参加者の意向を確認します。